イベントレポ①からの続きです。
メイン広場以外でも、あじさい祭りに合わせてイベントを行っているのがあちこちに。
あじさい広場を離れて10分弱歩くとあるのが、「紋蔵 古民家ガーデン」と「あしがり郷 瀬戸屋敷」。
「紋蔵」は、元々は茅葺きの古民家で営業されてる、リメイク&リユースの着物材料の専門店、だそうです。
そこではリユース着物や着物材料の購入の他にも、着物の着付けをしたり、昔の農具を見られたりできます。
本来は毎月2日12日22日、不定期に土曜日に開放しているそうですが、あじさい祭り期間中は毎日開放してくれているそうです。
近隣パン屋さんのパンが売っていたり、休憩所としても使えるそう。
今回長居はしなかったのでどこにあるかは分からなかったですが、授乳&おむつ替えスペースがあるそうで、子連れの方は頼れるところなのではないでしょうか。
この他にも、テントとテーブル、パイプ椅子が用意された休憩所がところどころあります。
特設場の付近にはあじさい祭りののぼりが立っていますし、周りの実行委員の人たちに聞くと教えてもらえるので、積極的に立ち寄って休憩しながら行くと、それほど苦でなく歩き回れると思います。
ちなみにですが、エリアの大半が水田地帯なので、コンビニや自販機に出会うことは少ないので、持ち歩きようの飲み物があった方が安心かも知れないです。
さて、「紋蔵」からすぐ近くの見どころ。
実のところ、ここが一番楽しかった!「あしがり郷 瀬戸屋敷」。
是非行って欲しい場所です。
入り口付近には売店「atelier hacco」。
2020年オープンだそう、比較的新しめの販売店。
地域の美味しい名物がいっぱい売っているほか、ソフトクリームの販売も。
ソフトクリームはあじさい祭りに合わせた特別メニューもありました。華やかでかわいい~。
近くの「瀬戸酒造」さんの発酵食品、地元の銘菓、開成町産のお米などなど…。
それ以外にも、地物野菜がお安く手に入る!採れたて数時間で納品される、超新鮮野菜だそうです。
今のイチオシを聞いてみたところ、ダントツ人気のとうもろこし「ホワイトショコラ」。
甘みが強く、皮が薄くてジューシーな食感が特徴の、白いとうもろこしです。
それが、当日朝採れ!
超新鮮なので、今日中なら生でも美味しく食べられるそうです。
お店の人いわく、やっぱり茹でる方が美味しい。とのことですが。笑
前日の日曜日は、販売30分で売り切れてしまったそう!
今日はそこそこ残っています。
今日はまだ全然お客さんが来てなかったようで…平日かつ雨の日で、ラッキーでした!
販売農家さんいわく、先が固くて、穂先が黒過ぎないものが実が詰まって美味しいらしいです。
空いていたので、ゆっくり選んで買いました。
人気でなかなか手に入らないので、予約をしていく人も多いそう。
前日に売り切れた後には、ボックスがいっぱいになるほどの予約用紙が書かれたとか!
いやはや、すごい人気!
せっかくなので、2本買ってみました。
これが大正解!本当に買って良かったと思いました!これについては、後日別記事でレポします。
それから、風鈴の販売。あじさい祭りに合わせたのか、可愛らしいあじさい柄。
パステルカラーの優しい青緑色。鎌倉の大仏や自由の女神と同じ、銅の緑青です。これがついているおかげで、長く野ざらしでも中まで劣化しないのだそうです。
穏やかな音色が、なんとも落ち着きます。
1つ2200円。たまらず買ってしまいました。
お屋敷内でもあちこちに飾られているので、是非見て聞いてみてください。
お店の前にはおばあちゃん達が、花苗や手作りの食べ物を販売。
羊羹や餡ころ餅、お赤飯。地元の野菜を使ってお弁当屋さんが作ったというお弁当も売ってます。
仲良しらしく、お喋り楽しみながら販売してます。楽しげで癒されます。
養蜂をやっているところがすぐ横に。天気が良いと、出入りするミツバチが見られたり、管理者の人が中の巣蜜を見せてくれるそうです。
この日は雨なので、蜂達はお休みし、家に引きこもり。姿は見られませんでした。
採れた蜂蜜は、店内で販売もしています。(少し上の画像↑「屋敷のはちみつ」1700円)
シーズンである5月6月には、ソフトクリームにかけてくれるらしいです。それも美味しそう!
ちなみにですが、
今回の観光で行った場所で、一番トイレがキレイなのがこの売店「atelier hacco」でした。
1つしかないので空き具合によるかとは思いますが、キレイなトイレでないと落ち着かない人は、逃さずご利用されると良いかと思います。
さて、「瀬戸屋敷」敷地内に入ります。
入館料が200円。これはお祭り期間の特別料金で、通常時には無料だそうです。
結果的には、結構楽しめたので、常日頃もう少し入場料取ってもいいなと思いました。
築300年のお屋敷。
水車や井戸、囲炉裏や釜戸などなど、当時使われていた設備が残っています。
雨の中ですが、かえって風情があって良い感じ。
茅葺き屋根を伝って落ちる雨が良い。
あじさい祭りにあわせて特別に飾り付けをしている、風鈴飾りやあじさいを使った花手水が美しいです。
すごく雰囲気づくりが良くって、癒される空間。
ちょうど空いている時に行けたのが、本当に良かった。穏やかな時間を楽しめました。
お屋敷入ってすぐにお香が焚かれていました。広いお屋敷の中でほのかに煙い香りがするのが、囲炉裏や釜戸の火種を連想させて、臨場感アップです。
各部屋はレンタルスペースとして貸し出しされていて、イベントや展示にも使えるそう!
地元の画家である安藤ニキさんの作品や、開成町華道協会の作品が飾られていました。
今回はお祭りのための企画かもしれませんが、普段からスペースを借りて、こういう展示会を開いてるのかな。
近くの「紋蔵」で着物の着付けをした後に、この「瀬戸屋敷」で撮影会したら楽しいかも、なんて思いました。
土蔵には、当時の日用品や家具が展示されていますが、その他にモニターやスピーカーも置いてあります。
何かと思ったら、ここでコンサートをやることもあるそうです!どんなイベントになるのか、面白そうです。
敷地内にあるカフェ「cafe hacco」、ここに是非行って欲しい。
この日はすごく空いていましたが、開催すぐの土日の日にはとんでもなく忙しかったとか。
この中にも、地元作家さんの作品が展示・販売されています。
地元の名産や、麴などの発酵食品を使ったメニューが豊富。映えを意識された、美味しそうなものばかり。
ここの何が良いって、メニューが美味しかったこともそうですが…
なんと、お屋敷の好きなところで飲食して良いんです!
中で食べたい旨を伝えてお屋敷内で待っていると、そこに用意して持ってきてくれます。
これは空いている時だけの特権ですね。
他の観光客の人が見て回っている中に座って飲食はしにくいですし、ゆっくりする場所も無いでしょうから。
今日は空いているので、他の観光している人にそう見られることもなく、場所も選び放題!
せっかくだから、囲炉裏で食べることにしました。
縁側から、屋根から落ちる雨垂れを通して池が見えるベストスポットと見込みました!
しばし待っていると、お盆に乗せて持ってきてくれました。
今回頼んだのは、
- 春のこうじスープ(たまねぎ麹)…400円
- 醤油こうじハニートースト…450円
- 屋敷のブレンドコーヒー(HOT)…トーストとセット価格で300円
- 豆乳甘酒 足柄紅茶…500円
こうじスープの食材は季節によって違うそうです。今回は麹とたまねぎを発酵させた「たまねぎ麹」を使っているとのこと。
これがなんとも、たまねぎの甘さが際立って美味しい!
麹と野菜のやさしい甘さのホカホカスープ。涼しい雨の景色を見ながら飲む贅沢!
具はスティックセニョール。売店でも売ってました。この時期の名物なのかな。
使う野菜はいつも地物から。近所の農家さんから直送、採れたて数時間の新鮮食材だそう。
トーストは、醬油と麹を混ぜて熟成させた醤油麹をバターと混ぜて塗っているとのこと。
醤油の香ばしい香りがほのかに加わり、普通のバタートーストより一段深い味わいになっている気がする!
ハニートーストを頼むと、「みりっぷ」というシロップが付いてきます。ハニーではなく。笑
みりっぷ。初めて聞きました。
みりんを煮詰めてアルコールを飛ばした、和風の甘さのシロップ、とのことです。
豆乳甘酒にもついてきました。でも色が違う!
トーストについてきたのが濃いみりっぷ、ドリンクについてきたのが薄いみりっぷだそう。
濃い方が、みりん感が強く残って和風の味わい。薄い方は、みりん感がかすかで、よりシンプルな感じがします。
麹と豆乳のドリンク。豆乳甘酒部分と足柄紅茶のストレートティー部分がきれいな2層に分かれて、見た目がとっても映え。
飲むときはぐるぐるよく混ぜて飲みます。麹の粒があるので、こまめに混ぜながら飲んだ方が飲みやすいです。
これが一番、麹の味を感じやすいです。
ドリンクとセットでついてくる薄い方のみりっぷを入れて飲むと、甘さがすっきりして、より飲みやすくなりました。豪勢にたっぷり入れちゃいましたが、沢山入れても甘さが強くなりすぎないようで、
コーヒーはハンドドリップで丁寧に淹れてくれます。酸味が少ない、飲みやすいコーヒー。
このカップとソーサーが、すごくかわいい。陶器の器が、より温かみを感じて癒されます。
囲炉裏のそばで庭を見ながらのティータイム。時間を忘れてのんびりしちゃいました。
なんて優雅なひととき。
空いた日に行けたラッキーな人には、是非この贅沢な時間を楽しんで欲しいです!
もう一つ、おおっと思ったところ。
園内のドクダミ。
なんか見慣れない姿…と思ったら、なんと!八重なんです!
管理している人に会えなかったので、どういった経緯であるのか不思議ですが、とってもレアですよね。
ドクダミながら可憐な雰囲気。一見の価値ありです。
ここで作って、繁殖させているのかな?
是非これも見てみてください!
しばし穏やかな時間を楽しんだあとは、「岡野あじさい農道(≒岡野あじさいの里)」を通って、「ハナアオイ農道(≒ハナアオイまつり会場)」を端から眺めてから本部に帰りました。
この辺りは、ほとんど農地か水田。チラシにあるような、水田とあじさいの風景を楽しむなら、こっちの方がそれらしさを楽しめるかも。
足元にちょこちょこ見られる、おたまじゃくしやカエル、アメンボやカニがまた風情を感じさせます。
東京からほんの1時間くらいでもこんな景色が楽しめるんですね。
ハナアオイはずらっと一本道の両側に並んだ通りがあって、これも可愛らしい。
あじさいよりも1株ごとのボリュームが少ない植栽なので、もっと密度高く植わっていた方が見応えがあるのではないかなと思いました。
これから増やしていくのかな。数年後はもっと見応えあるかも?
帰りもシャトルバスを利用したく、初めに到着した駐車場まで戻りました。
バスが来るまでまだ10分以上あるタイミング。
実行委員会の人たちが、テントの場所を開けて、中で待たせてくれました。
雨脚が強くなってきていたので、とってもありがたい。
おしゃべりを楽しみながら待たせてもらいました。
今回会った人、親切な人ばかり!最後までホスピタリティ溢れるイベントでした。
また行きたいです!
賑わう土日でも空いてる平日でも、晴れでも雨でも、それぞれ別の楽しみができる、ナイスなお祭りでした。
是非行ってみてください!
行った日:2022/6/6
- 「2022開成町あじさいまつり」
- 開催日:2022年6月4日(土)~12日(日)
- 本部:神奈川県足柄上郡開成町吉田島23
- アクセス①:小田急線開成町より
- 徒歩40~50分
- シャトルバス10分(片道大人210円、小人6歳以上110円)
- アクセス②:小田急線新松田駅・JR松田駅より
- 徒歩25分
- 箱根登山バス関本行き7~8分、吉田神社入口下車徒歩1分
- 開催場所:「あじさいの里」周辺
- あじさいの里
- 岡野あじさいの里
- あしがり郷 瀬戸屋敷
- 紋蔵 などなど…
- 公式サイト:https://kaisei-ajisai.com/
- マップ・パンフレット:https://kaisei-ajisai.com/ennaimap2022/
- 催し物プログラム詳細:https://kaisei-ajisai.com/event/
- 「古民家ガーデン 紋蔵」
- 営業日:毎月2日12日22日、土曜日(不定期)
- あじさい祭り中は毎日
- 詳細はホームページを参照
- 営業時間:10:00~16:00
- アクセス①:小田急線新松田駅より関本行きバス「四ツ角」下車、徒歩15分
- アクセス②:小田急線開成町より徒歩50分
- 住所:神奈川県足柄上郡開成町金井島1294
- TEL:0465-44-4151
- 駐車場:2台
- 公式サイト:http://www.monzou.jp
- 「あしがり郷 瀬戸屋敷」
- 休園日:月曜日(月曜日が祭日の場合は翌日火曜日)
- 開園時間:10:00~17:00
- 「atelier hacco」営業時間:10:00~16:00
- 「cafe hacco」営業時間:11:00~16:00
- アクセス:小田急線新松田駅より関本行きバス「四ツ角」下車徒歩15分
- 住所:神奈川県足柄上郡開成町金井島1336
- TEL:0465-84-0050
- 駐車場:44台(障害者用3台)
- 公式サイト:https://setoyashiki.ashigarigo.com/
コメント